●『舞台芸術学』は、21世紀を生き抜くための思考装置である。

●『舞台芸術学』は、人間の関係学・コミュ二ケーション学である。

●『舞台芸術学科』がめざすは、基礎力のある教養人・演劇人・舞台人の育成である。

 21世紀を迎えて、世界と社会はますます混迷の度を深め、また人間の生活も変化してきています。私たちはこうした時代、様々な方法で変化への対応を模索し、閉鎖状態からの脱却を考えています。こうした混沌の中、演劇は 社会と人間が今どういった状態におかれ、またこれからどうすればいいのかといったことを考えるのに有効な手段として機能します。
 もちろん、文章や映像でもこうしたことは考えられますが、演劇が他の芸術のジャンルと比べて特徴的であるのは 自分達の体を通じて物事を思考するということです。これからの世界を生きていく上で、このことは重要で有効なことです。体を使い、動かし、それらの運動を通じて物事を思考するこれこそ今の現代人に欠落したことなのです。
 演劇とは古くからある伝統でもあり、いつも同時に新しいのです。古くから人間は演劇・舞台という装置を通じて様々なことを考え その時代、社会と人間に降りかかった難局を乗り越えてきました。いうなれば野蛮で知的な活動装置が演劇なのです。そして現代人にとって今一番欠落しているのが 知的であると同時に野蛮であるということです。頭でっかちの人は今や大勢います。デジタル全盛の今、体を使わずに考える方法はさらに広がっていくことでしょう。しかし演劇はデジタルな思考だけでは成立し得ないものです。野蛮とはアナログということも意味します。アナログ・野蛮だけであっては単なる愚か者ですが 両方を融合し使い分けることによって知的でデジタルな方法だけでは想像もつかなかったような知恵が生み出されます。
 演劇の学習とはそうしたことに最も適したものなのです。知と野蛮、デジタルとアナログ、ふたつの長所の特性が結びつくとき人間は文章の上でも考えられないような創造力・思考力をはっきします。
 さらに演劇とは文章・絵画などとは違って個人ではできない芸術のジャンルです。他人と向き合わなければ成立しない。人間の関係性が重視されます。
 人間関係。これは現在、現代人がもっとも苦手とする問題ではないでしょうか。多くの現代人が老若男女を問わず関係の学習を欠落させているために他人との交通を断ってしまったり、病理へと陥ってしまったりしています。
 演劇の学習と実践はいわば人間の関係学であり、他人とどのように共同作業するかというシミュレーションとしても機能します。

思考装置としての学問
学科長あいさつ
 当大学の舞台芸術学科に興味を持つみなさん、こんにちは。そしてはじめまして。学科長の川村毅です。
 私のことを少し紹介させていただくと、1959年、東京生まれの横浜育ち、演出家、劇作家。たまに俳優もやったり、小説を書いたり映画を撮ったりもします。演劇のプロデュースカンパニー「T-factory」の主催者でもあります。
 この学科は 将来舞台の仕事に関わりたい人はもちろんのこと、一般の企業で働きたいと思っている人も大歓迎です。
 なぜなら、舞台芸術の学習とは人間のコミュニケーションについての学問で、企業・一般社会でも有効に活用できるものだからです。
 本学科で学び、その上で将来に俳優、演出、劇作や劇場・ホールの舞台や制作スタッフを希望する人ももちろんのこと、演劇の歴史や成り立ちを勉強したい人、また将来の仕事として舞台に関わらなくても、それらを生かして仕事をしようと思っている人にとっての舞台芸術学科です。

舞台芸術学科長  川村 毅

ダンス  指導:寺田みさこ
能 指導:河村博重
ダンス 指導:山田せつ子
演技 指導:平井愛子
演技 指導:平井愛子
狂言 指導:茂山良暢
ダンス 指導:山田せつ子
リーディング公演 ハムレット
指導:川村毅
演技 指導:川村毅
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