VOL.6
自主企画公演特集①》

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舞台芸術学科 在校生 自主企画 ダンスパフォーマンス公演

『シスター コンプレックス シンドローム』 
2008年2月22日(金)18:00〜
    23日(土)12:00〜/16:00〜

        京都造形芸術大学 studio21
【いろんなカラダ】
 私はこの大学に来てから何度か授業外での活動として自主企画のダンスをつくってきました。
 演出・振り付けをしていく中で、いつもおもしろいなぁ、また大変だなぁと思うこととして、これまでにバレエやジャズダンスなどをやってきた人とまったくダンスというものに触れてこなっかた人が同じ舞台上に立つということがあります。
 メンバーの中にはいつもその両者ともいるのですが、私はほぼ完全振り付けのダンスをつくるので、ちがう身体を持った人間をどう扱うのかが問題になってきます。
 ただテクニックをたたき込むというのはちょっと違うだろうと思う。
 ダンスをやってこなかった人というのは例えばつま先を伸ばすとか、片足でバランスを取るという、ダンス経験者の人が無意識でやってしまえるようなことに対して、ものすごい集中力を要します。その「身体に対する集中力」に対して、ダンスをやってきた人(無意識に踊れてしまう人)が、どうすれば同じだけの集中力を持って並ぶことができるのか、そのことを頭におきながら振り付けをしていきたいと思っています。
 誰もが共通して意識的に身体に集中できる状態というのは決してテクニック的なことだけではなく、例えば
「ここをぶつけたら絶対痛いだろう」とか、
「あなたの中に入れたらいいけれども身体という壁があるのでこれ以上は無理だろう」など、
思わず身体が意識せざるをえないこと、または
「愛してるよー」と言ってみても「いや、それはウソでしょう」とわかっている
こと、
そういったことから見えてくるのではないかなと思う。
 しかしそれが“振り付けられる”という決められた範囲中で起こることであるので、それによってダンサーたちがコマになってしまったらイヤだなと思います。
 でも彼女たちをコマだと感じたことはない。それはダンスをやっていたやっていないに関係なく、その人の持つ身体自身が、大きな主張として作品に影響してきているからだと思います。
 私がまるめこんでしまおうと思っても「そうはいきませんよー」という返事が身体から返ってきたりする。それは、「あ、みんな他人なんだなぁ」とあらためて認識させれれることです。それは会話の中で思うことをどうしても伝えられないもどかしさと同じように、なんとも面倒臭いことではありますが、それがあるからおもしろい。というか、それがないなら何もする必要がないと思う。身体を持っていることのみが共通項のまったくばらばらな他人たちが、同じモノをつくるために振り付けの中でモガクというのは大変なことですが、やりがいのあることです。そして、舞台をつくるってそういうことじゃないかなと思っています。
 ただそれが作品となった時に、お客様にそれを見せたいっていうことだけではなくて、それがペラっペラっの平面みたいになってればいいと思っています。舞台はウソであっていいと思うので。

                          演出・振付け 倉田翠
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